対症療法から原因除去療法そして今日の再生療法

歯周治療の歴史を振り返ってみると、昔は他の疾患と同様、疼痛があればそれを軽減する、歯肉が腫れたら切開して膿を出して腫れを抑えるといった対症療法から始まった。現在でももちろん対症療法は生き続けています。その後、歯肉炎、歯周炎の原因論に関して研究がなされて、歯肉縁上プラーク(歯肉溝上に付着したプラーク)と歯肉縁下プラーク(歯肉溝内の歯周ポケット内に付着したプラークや歯石)の歯周病原菌(細菌)を減少、除去するいわゆる原因除去療法が確立しました。歯周病原菌(細菌)が繁殖する棲みかをできるだけなくしていくために歯周ポケット除去療法による切除療法が歯周病の確定的外科処置として術式が確立されています。そして現在は歯周病によって失われた歯周組織を元に戻すといった再生療法へと向かっています。

Guided Tissue Bone Regeneration (GTR)